フロントシングル化とは?
MTB、ロードバイク、クロスバイクなどなど、通常ギアで変速できる機構がついています。よくあるのが、前◯段・後◯段みたいな形で、クランク側とリアホイール側の両方にディレーラーがついている自転車が多いわけです。
一方で、リアのギア(カセットスプロケット)のギアがワイドレシオ化していたり、普段平地しか走らないようなユースケースでは、フロントギアは不要だったりします。そこで、クランク側のディレーラーを取っ払って、変速しないように改造することをフロントシングル化といいます。
フロントシングル化はPros./Cons.がもちろんあります。
Pros.
- 軽量化
- ギアトラブルの軽減
- 見た目がスッキリする
Cons.
- 変速できるギアレシオが狭まる
- チェーンが落ちやすくなる
そこでナローワイドチェーンリング!
前置きが長くなりましたが、実はチェーンガイドなどを使わずに特殊なチェーンリングを使うことで、チェーンを落ちにくくすることが可能なのです。それがナローワイドチェーンリングです。
チェーンリング 32T 104BCD Mutte MTB ナローワイド チェーンリング シングル (ブラック, アルミニウム合金) | RACE FACE(レースフェイス) SINGLE RING NARROW/WIDE チェーンリング 130PCD/44T ブラック RRSNNW130X44BLK |
さっそくナローワイドする
以前ロードバイクから取り外したクランク(FC-R565)に、ナローワイドチェーンリングを取り付けてみます。
これがFC-R565。PCDは110で、5穴です。
これに取り付けるのが、こちらのチェーンリング。eBayで購入しました。ちょっとチキって46Tをチョイス。
シングル用のチェーンリングボルトも購入しましたが、もともとついていたダブル用のチェーンリングボルトで固定できました。(買って損した・・・)
で、取り付け後がこちら。チェーンリングボルトの固定には六角レンチの他に、SHIMANOの小さい工具が必要になります。
シマノ TL-FC21 ペグスパナ Y13009700 |
クランクの取り外し
取り付けるクランクの準備ができたところで、すでについているクランクを取り外していきます。
こちらがそのクランク。とりあえず中央のボルトを取り外します。
ボルトを取り外すと、ボトムブラケットが見えます。このクランクは、ボトムブラケットの軸が四角形のタイプのようです。
ボトムブラケットの軸とクランクが固着しているので、再び別のSHIMANOの工具で外していきます。
シマノ コッタレスクランク専用工具 [TL-FC10] BB取り外し Y13009010 |
で、取り外せました。
次はボトムブラケットを取り外していきます。ボトムブラケットの軸の周りの凹凸にフィットする、SHIMANOの工具をつかいます。(またかよ)
シマノ アダプター戻し工具 TL-UN74-S |
とか愚痴ってると、簡単にボトムブラケットが取り外せました。取り外した後、フレーム内が汚れていたのでディグリーザーで綺麗にしておきます。
というわけで、やっとのことでクランク周りを取り外せました。
クランクの取り付け
先程ナローワイドチェーンリングを取り付けたクランクを付けていきます。FC-R565はホローテック2なので、ボトムブラケットも専用のものを取り付けます。
シマノ ボトムブラケット [BB-RS500B] 68mm BC1.37 EBBRS500B |
このボトムブラケットを取り付けていくわけですが、先程のボトムブラケット工具とは別の工具が必要です。
また工具。
シマノ TL-FC32 ホローテックII BBユニット取付工具 ハーフオープン フラットタイプ Y13009210 |
ボトムブラケットの取り付けが完了したら、先程のクランクを取り付けます。うん、それっぽい!
フロントディレーラーとシフターの取り外し
これで、フロントシングル化完了したので、あとは不要となったフロントディレーラーとシフターを取り除きます。
左手のシフターも・・・
力尽くで取り外します。もちろんシフターを取り外した後は、ブレーキレバーとグリップをもとに戻します。
はーい。完成!お疲れ様でした。
100kmほど走ってみました
気づいた点を書いておくと、
- 軽量化できてる(自転車を担いだ時に、軽さを感じる)
- フロントシングルでも平地なら問題ない
- 雑に走ったけど、今のところチェーンは落ちてない
- デフォルトでついてたクランクよりも、Qファクター(左右のペダルの距離)が短くなって、ペダリングしやすくなった
- ホローテック2の剛性感がすごい