あなたのスマホは鳴りますか?
鳴らなかった緊急地震速報
「ブイッブイッブイッブイッ」って不気味な音を立てる緊急地震速報ですが、この前の地震の際に他のスマホは鳴っているのに自分のスマホは鳴らなかったのでちょっと不安に鳴りました。
鳴ったら鳴ったでウザがられるのに、鳴らないと寂しがられるって、人間は勝手だなぁと思いますが。
鳴らなかった子たち
- Freetel Priori3LTE + 楽天モバイル通話SIM
- Lenovo Yoga Tab 2 + mineo D データSIM(SMSなし)
データSIMで鳴らないのは分からなくもないけど、通話SIMが入っているのなら鳴ってほしいなと、その時は思っていた。さては楽天が何かやらかしてるのか?
ここから犯人探しが始まる
別に鳴らなくても、周りに人がいればブイッブイッってなるので、別に良いかなっていう安易な気持ちでいたが、逆に鳴らないのであれば、このスマホは鳴らないということを予め知っておきたい。そう思いながら、鳴らない理由を調べてみました。
楽天モバイルはシロ
疑ってごめんなさい。
緊急地震速報への対応について
楽天モバイルのSIMをご利用中のお客様は、端末が緊急地震速報に対応していれば緊急地震速報を受信することができます。 また、端末が対応していない場合でも、プッシュ通知型の防災情報アプリをインストールすることで、緊急地震速報の受信と近い利用環境を整えることが可能です。
楽天モバイルのSIMは緊急地震速報に対応しているとのこと。問題は「端末が緊急地震速報に対応していれば」という記述。
そうなんです、緊急地震速報が鳴らなかったのは端末側の仕様(問題と書きたいが、そうとも言えない事情がある)だったのです。
そもそも緊急地震速報とは
スマホで受信している緊急地震速報は、ETWSという仕組みを利用しているものである。
ETWSは、LTEの標準で定められている規格の1つです。その名称は、英語で「地震津波警報システム」を意味する「Earthquake and Tsunami Warning System」から来ています。ETWS自体は、LTEのほか、海外で利用されているGSM方式、あるいは日本や海外の3Gサービスで利用されているW-CDMA方式でも標準的な技術となっています。たとえばドコモでは、2010年冬モデルのiモード端末でも、ETWS方式によるエリアメールに対応しています。
当初、LTEでは緊急情報配信のための仕組みは検討されていなかったのですが、地震や台風が多い日本のNTTドコモが、地震などの緊急情報をより多くのユーザーへ、より早く、より効率よく配信する技術や仕組みが必要、として提案し、それが採用されたのです。
「Earthquake and Tsunami Warning System」の略なんですね。さすがdocomo様、きっちり標準化しています。
ETWSは一般の通信とはちょっと違って、基地局から相手を特定せずにブロードキャストされる信号のようなものなので、原則的にはSIMがデータ契約であろうが音声契約であろうが、もっと言うと、SIMが入っていなくても、ETWSを受け取る設定にしておけば、緊急地震速報を受信することができます。
じゃあ、なんで緊急地震速報を受信できなかったのか
結局、端末がETWSに対応しているかどうかにかかってきます。残念なことに、ETWSは標準化されているものの、マンダトリの項目ではなく、あくまでもオプションという立ち位置です。
なので、おそらくFreetelもLenovoもLTEには対応をしていたが、ETWSには対応していなかったと思われます。会社のNEXUS6は、SIMが刺さっていないにもかかわらずブイッブイッ鳴っていたので、非常に優秀と思ってしまった。
ワールドワイドで販売している端末のツラいところ
そもそもETWSを送る側も、日本ではちゃんと対応できているが、海外ではまだまだ整備されている地域が少ないらしい。なので、いわゆる海外メーカーのSIMフリースマホがETWSに対応していないのも無理はない。
問題は自分のスマホの仕様を理解しているかどうか
って書くとちょっとアレなんですけど、やっぱり自分のスマホはちゃんと緊急地震速報を受信できるのかを確認した方がいいですね。鳴ると思ってたけど鳴らなかった!みたいな事態だけは避けたいものです。
どうしても、緊急地震速報を受けたい人は、例えばdocomo様の白ロム端末(ETWSに対応している機種が多い)を買うのも手だと思いますし、ETWS代替アプリ(ゆれくるコールなど、PUSH通知機能を利用したもの)をインストールしておくのも手だと思います。
備えあれば憂いなし。
最後に、熊本地震・エクアドル地震で被害に合われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
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